2017年04月17日

DVDになるそうです。

鬼の石の話が怪談DVDに収録されて、今月末に発売されるそうです。

又聞き!
てことで発売日、タイトルなどの詳細はまだ分かりません。
そもそも本当に発売されるのか…

全国のTSUTAYAさんに並ぶそうなので、興味のある方は是非。
ちなみに、語り手はエピソード終盤で石を割った専門家です。

また詳細が分かったらお知らせします。

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タグ:鬼の石
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2017年04月08日

赤い紐

とある病院での出来事。

医者がエレベーターに乗り込んで、1階のボタンを押す。
閉まりかけた扉の向こうに看護師が走ってくるのが見えたため、「開」のボタンを押してやった。


「すみません」と小さな声でお礼を言いながら見慣れない看護師が乗ってきた。

二人を乗せたエレベーターはどんどん下る。


3階、2階、1階…


1階と表示されているのに止る気配のないエレベーター。

地下1階、2階、3階


やっと停止した。


音もなく開いた扉の先には暗い廊下が続いている。
その奥、ぼんやりとしか見えないが、子供がいた。
「乗る?」という医者の声が聞こえたのか、その子はとことこ近づいてきた。

あと数メートル、というところで医者が慌てて「閉」ボタンを押す。
途端に扉は閉まり、今度は上昇し始める。

「…何で、乗せてあげなかったんですか」

ポツリ、と看護師がつぶやく。


「見えなかったのか!あの子は腕に赤い紐が巻かれていたんだぞ!」

その病院では、亡くなった患者の腕に赤い紐を結ぶようにしていた。
地下3階は死体安置所だったのだ。


1階についたエレベーター。
降りようとする医者を看護師の言葉が引き留める。



「それって、こんな紐ですか?」



看護師の腕にも赤い紐が巻かれていた。

青白い看護師を飲み込んで、エレベーターは再び地下へと降りていった。

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2017年04月01日

おじいさんとおばあさん

大学生のKさんは、お祖父さんが亡くなった時のことをよく覚えているという。

「私と母と祖母が、それぞれ1本ずつお線香を立てたんです。
3本あるお線香の、一番右、祖母の立てたものだけ火が消えました。

すぐにライターで火をつけたんですが、また消える。
何度も火をつけようとしましたが、とうとうライターが壊れてしまって…

その時祖母は『おじいちゃんが怒ってる』って言ったんです。

何に怒ってるのかは分かりません。
ずっと仲の良い夫婦だったし、まさか祖母に対して怒ってるなんて思わなかったんです。


でも、それから毎年、祖父の命日になると必ず祖母の具合が悪くなるんです。
持病なんかはありません。
祖母は普段すごく元気なんですけど、なぜかその日だけ…

祖父が亡くなってからもう10年以上経つのに、まだ怒ってるんですかね」

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2017年03月27日

隣人

その日、Sさんは実家の前にいた。
数ヶ月ぶりの帰省だった。

「ただいま」

玄関からリビングに向かって挨拶をしてみるが、返事はない。
いつもなら家族の誰かが出迎えに来るはずだ。
しかしその日は何故か家の中は静まりかえっていた。


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不審に思いながら靴を脱いでいると、ギシ、と廊下を歩く音がした。
誰かが玄関に来ている。

声をかけようとしたSさんはハッと息を飲んだ。
廊下から顔を覗かせたのは、隣家に住むおじいさんだった。

おじいさんはSさんを見つけると嬉しそうに微笑んだ。
ゆっくりとこちらに歩いてくるおじいさん。
その腕に何かを大事そうに抱えている。

人だ。
それも、死体。
胸の辺りをおじいさんに抱えられ、手足をだらりと下げたそれは一見して死体だと分かった。

おじいさんは死体を引きずってSさんに近づいてくる。
何を言うわけでもなく、ただにこにこと笑いながら。
おじいさんも死体もどちらも気持ち悪い。
早く逃げ出したいのに足が動かない。
だんだんとおじいさんが近づいてくる。




そこで目が覚めた。

汗まみれの体を起こしたSさんは、そこが一人暮らしをしているワンルームだと気がついた。

―それにしても、どうして実家の夢なんか見たのだろう。

妙に生々しかった実家の夢。
何だか胸騒ぎがしてすぐに母親に電話をした。

母親は久々のSさんからの電話に喜び、あれこれと家族の近況を報告してくれた。
特段変わった事も無く、皆元気にやっていると聞いてとりあえず安心した。
しかし電話を切る間際、母親が言った言葉で再び不安に襲われた。

「あ、そうだ。隣のおじいちゃん、昨日の夜亡くなったのよ」


隣のおじいさんは最近引っ越してきた人で、親しくしていたというわけではない。
特に実家から離れて暮らしているSさんは数回しか会ったことがないのだ。
それなのに、なぜ自分の夢に出てきたのか。

もう一つ、Sさんには気がかりな事がある。
それは夢の中でおじいさんが抱えていた死体がおじいさん本人ではなかった事だ。
顔も服装もはっきりと見ていないので、それがおじいさんではないという事以外は分からない。

「だから、もしかしたら……」




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2017年03月22日

お寺の心霊写真

関西にAという友人がいる。
彼女のお姉さんが心霊写真を撮ったそうだ。


Aとかなり年の離れたお姉さんは数年前お寺に嫁いだ。
お寺での生活は色々と大変だったが、ガーデニングが趣味だったお姉さんはお寺でも花を植えたり木の手入れをしたりして楽しんでいた。

ある日、庭の花を摘んで生けてみたらなかなか良い出来だったのでスマホで写真を撮った。
Aに送ろうとしてよく見てみたら写真の奥に妙な人影があるのに気がついた。


「送ってもらってんけどな、本物の心霊写真やったわ」


客間の奥の窓ガラスに袈裟を着たお坊さんが写っていた。
花にピントを合わせているので奥は少しボケていたが、お姉さんのご主人にはそれが先代の住職に見えたそうだ。


写真を撮るまでは誰も居ないはずの本堂からお経が聞こえてくる事があったと言う。

お坊さんの霊って何かありがたい感じがするよね、と言った私に、Aは「そうでもない」と険しい顔をした。


「姉ちゃん達がそこに引っ越す時に、色んな人から”体にだけは気をつけろ”って言われてん。今、姉ちゃんの旦那さん病気で入院しとるんよ」

先代のご住職が死んでもなお供養し続けるのは一体どんなモノなのだろうか。

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